ボルダリングで指が痛い原因は?痛む場所別のセルフチェック
- ebertallee34b
- 8月9日
- 読了時間: 7分
更新日:8月10日
「登っている途中で指が痛んだけど、これって何の怪我なんだろう」——ボルダリングをしていると、指のさまざまな場所に痛みを感じることがあります。しかし、一口に「指が痛い」といっても、その原因は痛む場所によって大きく異なります。
第一関節が痛いのか、付け根なのか、それとも指の側面や腱に沿った痛みなのか。痛む場所を正しく把握することは、適切な対処法を選ぶための第一歩です。原因を取り違えたまま自己判断でケアを続けると、回復が遅れたり、悪化させてしまったりすることもあります。
この記事では、ボルダリングで指が痛くなったときに、痛む場所別に考えられる原因とセルフチェックの方法を整理して解説します。今の痛みがどこから来ているのか、確認する参考にしてください。

ボルダリングで指が痛いときは「痛む場所」をチェック
指の痛みは、痛む場所によって関わっている組織(腱・靭帯・関節・皮膚など)が異なります。まずは、指のどのあたりが痛むのかを整理してみましょう。

以下、それぞれの場所ごとに、もう少し詳しくセルフチェックのポイントを見ていきましょう。
① 指の腹側が痛む場合

カチ持ちのような、指を強く曲げて保持する動作で痛みが出た場合、指の腹側にある「プーリー」という腱を支える組織を痛めている可能性があります。
セルフチェックポイント
カチ持ちの動作をした瞬間、「パキッ」という音や感覚があった
指を曲げると、腹側にピンポイントの痛みがある
押すと熱っぽさや腫れを感じる
強く握ると痛みで力が入りにくい
これらに当てはまる場合、プーリー損傷が疑われます。無理に握り込む動作は避け、痛みが強い場合は早めに医療機関を受診しましょう。
② 第一関節が痛む場合
指先に近い第一関節が痛む場合は、突き指や関節への衝撃によるものが多いと考えられます。
セルフチェックポイント
ホールドに指をぶつけた、または落下時に指を強打した心当たりがある
関節を動かすと、引っかかるような感覚や強い痛みがある
関節が腫れている、変形しているように見える
指を曲げ伸ばしすると、可動域が明らかに狭くなっている
腫れや変形が見られる場合は、骨折や靭帯損傷の可能性もあるため、自己判断せず早めに整形外科を受診することをおすすめします。
③ 第二関節が痛む場合

指の中央あたりにある第二関節の痛みは、突き指のほか、繰り返しの負荷による腱鞘炎や関節の使いすぎが原因になっていることが多く見られます。
セルフチェックポイント
・安静時にも、こわばりや違和感が残っている
・特定のムーブ(カチ持ち、ピンチなど)で痛みが強くなる
・朝起きたときに、関節の動かしにくさを感じる
・長期間、同じ指に負荷をかけるトレーニングを続けていた
慢性的に負荷がかかり続けているケースが多いため、痛みが続く場合はトレーニング量の見直しや休養も検討しましょう。
④ 指の付け根が痛む場合
手のひらに近い、指の付け根の関節が痛む場合は、腱鞘炎や関節の炎症が関わっているケースが多く見られます。
セルフチェックポイント
・指を握り込む・開く動作で、付け根に痛みが出る
・押すと、腱に沿ってピンポイントの痛みがある
・指を曲げるときに引っかかる感覚(バネ指のような症状)がある
・手のひら側を押すと、しこりのような感触がある
このタイプの痛みは、握力トレーニングの偏りやオーバーユースが背景にあることが多いため、トレーニング内容の見直しも合わせて検討するとよいでしょう。
⑤ 指の側面が痛む場合

指の側面の痛みは、ピンチムーブや、指を横方向にひねるような動作の際に起こりやすく、靭帯の損傷や突き指が関わっていることがあります。
セルフチェックポイント
・指を横に軽く動かすと、不安定な感覚やグラつきがある
・ピンチホールドを使った際に、鋭い痛みを感じた
・側面を押すと、局所的に強い痛みがある
・腫れが指の横側に集中している
靭帯の損傷が疑われる場合、無理に動かすと悪化するリスクがあるため、早めの受診が望ましいケースです。
⑥ 指全体・広い範囲が痛む場合
特定の場所ではなく、指全体や手全体に広く痛みやだるさを感じる場合は、使いすぎによる筋肉・腱の疲労が原因であることが多いです。
セルフチェックポイント
・特定のホールドやムーブに関係なく、全体的にだるい
・トレーニング量や頻度が最近増えていた
・睡眠不足や休養不足が続いている
・痛みというより「張り」「こわばり」に近い感覚
この場合、ピンポイントの怪我というよりオーバートレーニングの一種と考えられるため、休養日を増やすなどの対応が有効です。
こんな症状は早めに医療機関を受診しよう

以下のような症状が見られる場合は、自己判断でのケアにとどめず、早めに整形外科などを受診しましょう。
・「パキッ」という音とともに、力が入らなくなった
・関節が明らかに変形している、または腫れが強い
・安静にしていても痛みが引かない
・指の色が変わる、感覚が鈍くなっている
まとめ
ボルダリングでの指の痛みは、痛む場所によって考えられる原因が異なります。指の腹側であればプーリー損傷、関節部分であれば突き指や腱鞘炎、指全体であればオーバーユースなど、まずは痛みの場所を正しく把握することが、適切な対処への第一歩です。強い痛みや腫れ、力が入らないといった症状がある場合は、自己判断に頼らず早めに医療機関を受診しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 指の痛みが「パキッ」という音とともに起きたら、すぐ病院に行くべきですか?
A. はい。プーリー損傷など腱を支える組織の損傷が疑われるため、その日のクライミングは中止し、早めに整形外科を受診することをおすすめします。
Q. どの指が一番怪我をしやすいですか?
A. 個人差はありますが、カチ持ちの負荷が集中しやすい中指・薬指は、プーリー損傷などのトラブルが起こりやすいといわれています。
Q. 痛みがある場所によって、テーピングの巻き方も変えるべきですか?
A. はい。プーリー損傷であればH字型テーピング、突き指であれば隣の指と固定するバディテープなど、痛む場所や原因によって適した巻き方は異なります。
Q. 指の痛みが軽い場合でも、クライミングを休むべきですか?
A. 軽度であっても、痛みがある間は強度を落とすか、その日は中止することをおすすめします。痛みを我慢して続けると悪化のリスクが高まります。
Q. 指全体がだるい場合も、怪我として扱うべきですか?
A. 特定の怪我というより、オーバーユースや疲労の蓄積が考えられます。休養やトレーニング量の見直しで改善することが多いですが、長引く場合は相談も検討してください。
HANÉKA紹介
指のどの部位であっても、日頃から指先や関節まわりのコンディションを整えておくことは、怪我の予防やケアの一環として役立ちます。乾燥や皮膚のこわばりは、痛みの感じ方や動かしやすさにも影響することがあります。
クライマー向けハンド&フィンガークリーム「HANÉKA」は、ベタつきにくいテクスチャーで、指先までしっかり保湿できるのが特徴です。クライミング後や休養日のセルフケアとして、日々のコンディション維持に取り入れてみるのもおすすめです。
痛みそのものを治療するものではありませんが、日常のケア習慣の一つとして、無理のない範囲で活用してください。
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参考情報
本記事の内容は、以下のような分野の一般的な情報を参考にしています。個別の症状や診断については、必ず医療機関にご相談ください。
・整形外科・スポーツ医学分野における手指外傷の分類に関する一般的な知見
・クライミング障害(プーリー損傷、突き指等)に関する専門家の見解
・スポーツ外傷の受診目安に関する医療機関の解説情報



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