ボルダリングで手の皮が痛い・ヒリヒリするときの対処法
- ebertallee34b
- 8月10日
- 読了時間: 6分
「登っている途中、急に手のひらがカーッと熱くなって、ヒリヒリしてきた」——ボルダリングをしていると、こうした感覚に襲われることがあります。多くの場合、これは摩擦や圧迫によって皮膚が「熱を持ち始めているサイン」です。
このヒリヒリ感を無視してそのまま登り続けると、皮膚が剥けてしまったり、フラッパー(皮が大きくめくれる怪我)につながったりすることもあります。逆にいえば、このサインに気づいた時点で正しく対処できれば、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。
この記事では、ボルダリング中や登った後に手の皮がヒリヒリ・痛むときの、その場でできる対処法と、悪化させないための予防のコツを解説します。

ボルダリングで手の皮がヒリヒリするのはなぜ?
手のひらや指のヒリヒリ感は、主に以下のような要因が組み合わさって起こります。
・ホールドと皮膚の間で繰り返し発生する摩擦熱
・チョークによる乾燥と、皮膚表面の細かいダメージ
・手汗によって皮膚がふやけ、摩擦への耐性が下がる状態
・同じ場所に負荷が集中する保持動作の繰り返し
これらが重なることで、皮膚の表面に「ホットスポット」と呼ばれる熱を持った状態が生まれます。ヒリヒリ感は、まさにこのホットスポットのサインです。
ヒリヒリ感は「危険信号」のサイン

ヒリヒリ感を「まだ大丈夫」と我慢して登り続けると、次のような段階で悪化していくことがあります。

初期段階でサインに気づき、対処できるかどうかが、その日の残りのセッションを続けられるかを左右します。
その場でできる応急対処法

登っている最中にヒリヒリを感じたら、以下のステップを試してみましょう。
1.一旦手を休ませる:その課題やムーブを一旦中断し、皮膚に熱がこもった状態を落ち着かせます。
2.チョークを軽くはたき落とす:チョークが溜まりすぎていると、摩擦がさらに強くなることがあります。
3.患部を軽く冷ます:可能であれば、冷たい水や保冷剤で軽く冷やすと熱感が落ち着きやすくなります。
4.皮膚の状態を確認する:赤みが強い、皮が薄くなっている場合は、無理せずその日は強度を落とす判断も検討しましょう。
同じ場所への負荷を避ける:同じホールドやムーブを繰り返さず、負荷がかかる場所を分散させます。
セッション後のケア

登り終えた後は、ヒリヒリした皮膚を落ち着かせるためのケアを行いましょう。
・ぬるま湯で手を洗い、チョークをしっかり落とす
・冷やしてから、保湿クリームで皮膚を整える
・皮が薄くなっている部分は、テーピングやリペアテープで保護する
・その日は熱いお湯に長時間手をつけるのは避ける(乾燥や炎症の悪化につながることがある)
ヒリヒリ感が強い場合、その日のうちに無理に保湿しすぎると逆に皮膚がふやけてしまうこともあるため、まずは熱を落ち着かせることを優先しましょう。
ヒリヒリを繰り返さないための予防策
【画像⑤】
画像内容:クライミング前に手のコンディションを整えているクライマー
ALT:ボルダリング前に手のコンディションを整えるクライマー

ヒリヒリ感を繰り返す場合、日頃の習慣を見直すことで発生頻度を減らせることがあります。
・チョークの量を適量に調整する(つけすぎは摩擦を増やす原因にもなる)
・クライミング前後の保湿ケアを習慣にし、皮膚のしなやかさを保つ
・同じ課題・同じムーブを連続で反復しすぎない
・手汗が多い場合は、こまめにチョークをつけ直し、ふやけを防ぐ
皮膚のコンディションが悪い日は、強度の高いセッションを避ける判断も大切
こんな場合はセッションを中止しよう
以下のようなサインが見られたら、無理をせずその日のクライミングを終える判断をしましょう。
・ヒリヒリ感が強く、握る動作自体がつらい
・皮膚の一部が白くふやけ、めくれかけている
・同じ場所に繰り返し熱感が出て、休んでも治まらない
痛みを我慢して登り続けると、フラッパーや深い皮むけに発展し、結果的に長期間クライミングができなくなるリスクが高まります。
まとめ
ボルダリングでの手のヒリヒリ感は、摩擦熱や乾燥、手汗などが重なって起こる「皮膚からの危険信号」です。このサインに気づいた時点で手を休ませ、チョークを整え、患部を冷ますといった応急対処を行うことで、皮むけやフラッパーへの悪化を防ぐことができます。セッション後は保湿ケアで皮膚を整え、日頃からチョークの量や保湿習慣を見直すことで、ヒリヒリを繰り返しにくい手のコンディションを保っていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 手がヒリヒリしたら、すぐにクライミングをやめるべきですか?
A. 軽いヒリヒリであれば、一旦手を休ませて様子を見るので大丈夫なことが多いです。ただし、皮膚が白くふやけている、めくれかけているサインがある場合は、その日は中止することをおすすめします。
Q. チョークをたくさんつければヒリヒリは防げますか?
A. 一概にそうとは言えません。チョークのつけすぎはかえって摩擦を強めることがあります。適量を意識し、こまめにつけ直す方が効果的です。
Q. ヒリヒリしている状態で保湿クリームを塗っても大丈夫ですか?
A. 熱感が強い直後は、まず冷やして落ち着かせることを優先しましょう。熱が引いてから保湿ケアを行うのがおすすめです。
Q. 手汗が多いとヒリヒリしやすいのはなぜですか?
A. 手汗によって皮膚がふやけると、摩擦への耐性が下がり、熱や刺激を感じやすくなるためです。こまめなチョークの使用でふやけを抑えることが対策になります。
Q. ヒリヒリを繰り返す場合、皮膚科を受診した方がいいですか?
A. セルフケアを続けても頻繁に繰り返す場合や、皮膚の状態が明らかに悪化している場合は、皮膚科での相談も検討してみてください。
HANÉKA紹介
手のヒリヒリを繰り返さないためには、日頃から皮膚のコンディションを整えておくことが大切です。乾燥した皮膚は摩擦への耐性が下がりやすく、ちょっとした負荷でもヒリヒリ感につながりやすくなります。
クライマー向けハンド&フィンガークリーム「HANÉKA」は、ベタつきにくいテクスチャーで、指先から手のひらまでしっかり保湿できるのが特徴です。ボルダリング後のケアや、就寝前の保湿習慣として取り入れることで、皮膚のコンディションを保ちやすくなります。
ヒリヒリそのものを治療するものではありませんが、日々のケア習慣の一つとして、無理のない範囲で活用してみてください。
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参考情報
本記事の内容は、以下のような分野の一般的な情報を参考にしています。個別の皮膚トラブルについては、必要に応じて皮膚科等の医療機関にご相談ください。
・皮膚科分野における摩擦熱・皮膚炎に関する一般的な知見
・クライミングにおける手指の皮膚トラブルに関する専門家の見解
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