クライミング テーピングの使い分け|外岩とジムで違う巻き方ガイド
更新日:9月2日
「ジムではあまりテーピングをしないのに、外岩に行くと巻いている人が多いのはなぜ?」「同じテーピングでいいと思っていたら、外岩でジャム中にすぐ剥がれてしまった」——そんな経験はありませんか。
実は、テーピングは「巻けば安心」というものではなく、登る場所によって守るべき部位も、必要な巻き方も変わります。ジムのホールドで負担がかかる部分と、外岩のクラックやエッジで擦れる部分はまったく違うからです。
この記事では、外岩とジムそれぞれで起こりやすいトラブルと、それに対応したテーピングの使い分け方を、シーン別に分かりやすく解説します。今日から実践できる巻き方のポイントも紹介するので、指皮トラブルに悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。

クライミングテーピングの使い分け|ジムと外岩で目的が違う理由
ジムと外岩では、指や手にかかる負荷のかかり方がまったく異なります。まずはこの違いを理解しておくことが、正しい使い分けの第一歩です。
ジムのホールドは基本的に成形された樹脂製で、表面が均一に近く、同じ角度・同じ持ち方を繰り返す傾向があります。そのため負担は主に指の第二関節と第三関節の間(中節)や、関節そのものに集中しやすく、テーピングの主目的は「保護」と「関節のサポート」になります。
一方、外岩は岩の形状が不規則で、クラック(岩の割れ目)にジャミングする場面では手の甲や指の側面、手首周辺が岩肌と直接擦れます。フェースクライミングでも、鋭いエッジや砂っぽい岩肌によって皮膚がすり減りやすく、テーピングの主目的は「摩擦・擦過傷からの保護」に変わります。
つまり同じ「テーピング」でも、ジムは関節保護、外岩は皮膚保護という異なる役割を担っているのです。
ジムで負担がかかりやすい部位
ジムクライミングでは、次の部位に負担が集中しやすいといわれています。
・ 指の第二関節〜第三関節の間(中節)
・指の付け根(第三関節)
・カチ持ちを多用したときの第一〜第二関節
反対に、指先(第一関節より先)は皮膚が厚く、もともとダメージを受けにくい部位です。ここに厚くテープを巻いてしまうと感覚が鈍り、ホールドが保持しづらくなることがあるため、必要以上に巻かないことも大切なポイントです。
クライミングテーピングの使い分けとは?
ジムでのテーピングは、「痛みが出始めた部位をピンポイントで保護する」ことが基本です。代表的な巻き方には次のようなものがあります。

特にバディテープは、指の腱や靭帯(プーリー)に痛みや違和感があるときに用いられる方法です。ただし、これは応急的なサポートであり、痛みが続く場合はテーピングだけに頼らず、早めに整形外科などの専門機関を受診することが推奨されています。

外岩・クラッククライミングで使うテーピングの基本パターン
外岩、特にクラッククライミングでは、ジャミングの種類によって傷みやすい部位が変わります。あらかじめ知っておくことで、無駄なく効果的にテープを巻けます。
ハンドジャム:手の甲、人差し指〜薬指の付け根が擦れやすい
フィストジャム:指の付け根の側面、手首周辺の骨が出っ張った部分が擦れやすい
フィンガージャム:指の側面や第一関節付近が擦れやすい
そのため外岩用のテーピングでは、手の甲全体を覆うようにテープを貼り、指の付け根や手首の出っ張り部分まで保護するのが基本パターンです。伸縮性のない幅広テープを使い、なるべく薄く重ねることで、握力やホールディング感覚を損なわずに擦過傷を防げます。
なお、フィンガージャムでは皮膚のしなやかさを活かして岩に食い込ませる感覚が重要になるため、きつく巻きすぎると逆にジャムが決まりにくくなる場合もあります。目的に応じて「守る」ことと「感覚を残す」ことのバランスを意識しましょう。

ジャミンググローブという選択肢
外岩でクラックに頻繁に取り付く方の中には、毎回テーピングを巻く手間を省くために、クラッククライミング専用のグローブを使う人もいます。テーピングよりも着脱が簡単で、繰り返し使えるのがメリットです。ただし、細かいフィンガージャムなど繊細な感覚が必要なムーブでは、テーピングの方が指の動きに馴染みやすいという声もあります。頻度や登るラインの難易度に応じて使い分けるとよいでしょう。

外岩とジムで共通する「はがれにくい巻き方」のコツ
シーンによって目的は異なりますが、テーピングを長持ちさせるコツは共通しています。
1. テープの巻き始め・巻き終わりは、手のひらではなく手の甲側にする
2. 一周目と二周目でテープの軌道を少しずらし、皮膚への接着面を増やす
3. 汗や湿気の多い季節は、粘着力の強いタイプや防水タイプを選ぶ
4. 関節を曲げた状態で巻くと、動いたときの突っ張りを防げる
特に手のひら側でテープを重ねると、ホールドとの摩擦で剥がれやすくなります。手の甲側で始末することを意識するだけで、テーピングの持続時間はかなり変わってきます。
登った後のケアも忘れずに
テーピングはあくまで「登っている最中」の保護が目的です。テープを外した後の指先は、摩擦や乾燥によって水分が失われた状態になっています。ジムでも外岩でも、クライミング後は指先までしっかり保湿してケアする習慣をセットで持っておくことが、長くクライミングを続けるうえで欠かせません。

シーン別テーピング早見表
ここまでの内容を、シーンごとに簡単に振り返られる表にまとめました。


まとめ
ジムと外岩では、テーピングで守るべき部位も巻き方の目的も異なります。ジムは主に関節のサポートと保護、外岩・クラックは摩擦から皮膚を守ることが中心です。それぞれのシーンに合わせてテープの種類や巻く範囲を変えることで、無駄なく効果的に指や手を守れます。そして、テーピングを外した後の保湿ケアまでをセットにすることが、長くクライミングを楽しみ続けるための基本です。
よくある質問(FAQ)
Q. ジムと外岩でテーピングの種類を変える必要はありますか?
A. はい。ジムでは関節を保護する伸縮性テープ、外岩・クラックでは摩擦に強い非伸縮の幅広テープが向いています。登るシーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。
Q. テーピングを巻くと保持力が落ちませんか?
A. 巻き方や範囲によっては感覚が鈍くなることがあります。特に指先は必要な範囲だけを薄く巻き、巻きすぎないことがポイントです。
Q. クラッククライミング初心者でもテーピングは必要ですか?
A. 初めてのクラックでは、手の甲や指の付け根を擦りやすいため、簡単な保護テーピングをしておくと安心して登れます。
Q. テーピングをした後のケアは何が大切ですか?
A. テープを外した後の指先は乾燥しやすい状態です。保湿ケアを習慣にすることで、次回のクライミングに向けて指皮のコンディションを整えやすくなります。
Q. テーピングをしても痛みが引かない場合はどうすればいいですか?
A. テーピングは応急的な保護にすぎません。痛みが続く場合はクライミングを休み、必要であれば整形外科など専門機関に相談することをおすすめします。
HANÉKA紹介
テーピングで指を保護しながら登った後も、指先の状態を確認し、乾燥が気になるときは保湿ケアを取り入れることが大切です。ホールドとの摩擦やチョークの使用などで乾燥しやすい指先は、セッション後まで意識してケアしておきましょう。
クライマー向けハンド&フィンガークリーム「HANÉKA(ハネカ)」は、ベタつきにくいテクスチャーで、乾燥しやすい指先から手のひらまでしっかり保湿できるのが特徴です。テーピングを外した後やクライミング後、入浴後、就寝前などのセルフケアにも取り入れやすくなっています。
テーピングを外した後の指先の乾燥やカサつきが気になる方は、手や指を健やかに保つための日常的な保湿ケアとしてHANÉKAを取り入れてみてください。
HANÉKAの商品ページでは、商品の特徴や使い方を詳しくご紹介しています。テーピングや指皮のケアに関する関連記事も、ぜひあわせてご覧ください。
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◆指皮ケアについてもっと知りたい方はこちら:
参考情報
・ テーピングの基礎的な巻き方や種類については、スポーツテーピングメーカーの解説サイトが参考になります。
・クラッククライミングにおける手の保護方法については、クラック専門ブログやクライミングメディアの実践的な解説が参考になります。
・指の腱・靭帯(プーリー)の痛みが続く場合は、自己判断せず整形外科やスポーツ医学の専門医に相談することが推奨されています。






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