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クライミングの汗対策|手汗が多いクライマーのためのグリップ&ケア方法

更新日:7月15日

「チョークをしっかりつけたはずなのに、ホールドが滑る」「緊張する場面ほど手汗が止まらない」——そんな経験をしたことがあるクライマーは少なくありません。手汗は本人の努力不足ではなく、体質や環境、精神的な緊張など複数の要因が重なって起こる自然な生理現象です。しかし、放置すればグリップ力の低下だけでなく、登り終えた後の指先の乾燥やコンディション悪化にもつながります。

この記事では、手汗が起こる理由から、登っている最中にできる具体的な対策、そして登り終えた後のケアまでを順番に解説します。今日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください。


手汗で滑りやすいホールドを掴むクライマーの手

なぜクライミング中に手汗が増えるのか


クライミング中の手汗には、大きく分けて3つの要因が関わっています。


1つ目は「緊張・興奮による発汗」です。手のひらには精神性発汗と呼ばれる、緊張やストレスに反応して汗が出る仕組みが備わっています。難しいムーブに挑戦する瞬間や、落下への不安を感じたときに手汗が急に増えるのはこのためです。


2つ目は「運動による体温上昇」です。クライミングは全身運動であり、体温が上がることで温熱性発汗が起こります。特に室内のボルダリングジムは気温や湿度が高くなりやすく、汗をかきやすい環境が整っています。


3つ目は「体質的な多汗症」です。もともと手のひらの汗腺が活発な人は、緊張や気温に関係なく汗をかきやすい傾向があります。この場合はクライミング以外の場面でも手汗に悩まされていることが多く、対策の仕方も少し工夫が必要です。


自分の手汗がどのタイプに近いかを知ることが、効果的な対策への第一歩になります。


ムーブの前に緊張し手汗をかくクライマーの表情

クライミングの手汗対策|登っている最中にできる対策


実際にクライミング中にできる対策は、道具の使い方を見直すだけで大きく変わります。


チョークの選び方と使い方を見直す


チョークには粉末タイプ、液体タイプ、ブロックタイプなどがありますが、手汗が多い人には「液体チョーク+粉末チョーク」の併用がおすすめです。液体チョークは肌に密着しやすく、汗を吸着する土台を作ってくれます。その上から粉末チョークを重ねることで、汗をかいても粉が持続しやすくなります。


また、チョークをつけるタイミングも重要です。登る直前だけでなく、ホールドを触る前に軽く付け直す習慣をつけると、汗による滑りを最小限に抑えられます。


チョークバッグの中身を工夫す


チョークバッグに乾燥剤を一緒に入れておくと、湿気を吸収してチョーク自体の効きが長持ちします。特に湿度の高い季節は、この一手間で滑りにくさが大きく改善することがあります。


休憩中の汗の拭き方


タオルでゴシゴシ拭くと皮膚への摩擦が増え、かえって発汗を促してしまうことがあります。軽く押さえるように水分を吸い取る拭き方のほうが、肌への負担が少なく済みます。


タイプ別の手汗対策をイラストで比較したインフォグラフィック

液体チョークと粉末チョークを使い分けるクライマ

緊張による手汗を減らすメンタル面のコツ


道具だけでなく、精神面へのアプローチも手汗対策には効果的です。


深い呼吸を意識するだけで、交感神経の働きが落ち着き、緊張性の発汗が和らぐことがあります。ムーブに入る前に一度大きく息を吐き出す習慣をつけているクライマーも多く、簡単に取り入れられる方法です。


また、「失敗してもいい」という前提でトライすることも、過度な緊張を減らすことにつながります。結果よりも動きの精度に意識を向けることで、手のひらへの余計な力みや発汗が軽減されるケースがあります。


呼吸を整えて緊張をほぐすクライマー

登り終えた後の指先ケアが重要な理由


手汗対策は登っている最中だけでなく、登り終えた後のケアも同じくらい大切です。チョークは汗や皮脂だけでなく、肌の水分まで一緒に吸収してしまう性質があります。そのため、クライミング後の手は見た目以上に乾燥していることが多く、放置すると指先のひび割れや皮むけの原因になります。


乾燥した指先は摩擦への耐性が下がり、次にクライミングをしたときにグリップ力が発揮しづらくなるという悪循環にもつながります。手汗そのものを完全になくすことは難しくても、登った後の保湿ケアを習慣化することで、指先のコンディションを一定に保ちやすくなります。


クライミング後に乾燥した指先を確認するクライマー

保湿ケアを習慣化するタイミングとポイント


本文

ケアのタイミングは「登り終えた直後」がベストです。手を洗ってチョークを落とした後、皮膚が乾燥しきる前に保湿することで、うるおいを閉じ込めやすくなります。


ポイントは以下の3つです。


- ベタつきが残らないテクスチャーを選ぶ(翌日のクライミングに影響しないため)

- 指先・爪まわりまでしっかり塗り込む(ひび割れが起きやすい部位のため)

- 就寝前にもう一度ケアを行う(睡眠中は保湿の効果が定着しやすいため)


このひと手間を習慣化しているクライマーほど、長期的に安定したグリップ力を維持できている傾向があります。


クライミング後に指先まで保湿ケアをするクライマー

まとめ


クライミング中の手汗は、緊張・体温上昇・体質という複数の要因が重なって起こる自然な現象です。液体チョークと粉末チョークの併用、チョークバッグへの乾燥剤の活用、呼吸を整えるメンタルケアなど、登っている最中にできる工夫は数多くあります。そして忘れてはならないのが、登り終えた後の保湿ケアです。チョークによって奪われた水分を補うことで、次のクライミングでも安定したグリップ力を発揮しやすくなります。



よくある質問(FAQ)


Q. 手汗がひどい場合、チョークの量を増やせば解決しますか?

A. 量を増やすだけでは根本解決にならないことが多いです。液体チョークとの併用や、こまめな塗り直しのほうが効果的な場合があります。


Q. 制汗剤をクライミング前に使ってもいいですか?

A. 手のひら用に作られた制汗剤であれば使用している方もいますが、肌質やホールドの摩擦感に影響することもあるため、少量から試すのがおすすめです。


Q. 手汗はトレーニングで改善できますか?

A. 発汗量そのものを大きく変えるのは難しいですが、緊張のコントロールや呼吸法の習得によって、精神性発汗を和らげられる可能性はあります。


Q. 手汗がひどすぎる場合、皮膚科に相談すべきですか?

A. 日常生活にも支障が出るほどの多汗症が疑われる場合は、自己判断せず皮膚科など専門機関に相談することをおすすめします。


Q. クライミング後に手を洗うだけでケアは十分ですか?

A. 洗浄だけでは水分・油分が不足しがちです。洗った後の保湿まで行うことで、指先の乾燥やひび割れを防ぎやすくなります。


HANÉKA紹介


登っている最中の対策と同じくらい大切なのが、登り終えた後の指先ケアです。HANÉKAは、クライマー・ボルダラーのために作られたハンド&フィンガークリームで、ベタつきにくいテクスチャーながら、指先の奥までしっかりうるおいを届けます。チョークで乾燥した手のひらや、汗と摩擦で負担のかかった指先のケアに、クライミング後の習慣として取り入れやすい仕上がりです。翌日のセッションにも影響しにくいので、日々のコンディション維持のひとつとして役立ててみてください。


現在、HANÉKAはMakuakeにて先行販売を実施しています。

クライマー向けハンド&フィンガークリームにご興味のある方は、ぜひプロジェクトページをご覧ください。


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参考情報

- 精神性発汗・温熱性発汗のメカニズムについては、皮膚科・スポーツ医学領域の一般的な知見を参考にしています。

- 多汗症の診断・治療については、日本皮膚科学会などの専門機関の情報を参考にすることをおすすめします。

- チョークの成分(炭酸マグネシウムなど)が肌に与える影響については、各メーカーの製品情報もあわせてご確認ください。



 
 
 

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